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衰退している職人文化:
伝統的工芸品の沈みと守リ方
国際上、日本が有名なことの一つは新幹線やロッボトといった他の国を超える科学技術であるが、日本が好まれる理由は日本の伝統工芸文化であることが多い。京都に勉強している間に、和紙に関する文章を読み、いろいろな陶磁器のお店を見、伝統工芸品が写真よりもっと美しいのに驚いた。漆器や着物や茶筅や灯籠といった芸術作品とは古代人の智慧の証明だと思う。
国が指定した伝統工芸品の要件は主に五つある:1)主として日常生活に使われる物;2)製造過程の主要部分が手作り;3)伝統的(100 年以上)な技術または技法により製造される;4)伝統的(100 年以上)に使用されてきた原材料;5)一定の地域で産地(10 社以上,従業員 30 人以上)を形成する物である[1]。この指定制度は都道府県によりちょっと違うが、この論文は国の制度が指定した工芸品注目する。
今の問題は、そんなに貴重な日本の伝統的工芸は消えつつある:

このグラフによると、昭和49年から、平成18年に至るまで、伝統的工芸品産業に関わる企業も従業員もだんだん減ってきたということが分かる。30年前と比べ、従業員数は約前の三分の一になったし、生産額は前の半分になってしまった。
では、伝統的工芸品産業が縮小している原因は何だろうか。主に三つがあると考える。まず、需要の減少である。大規模に製造される商品は価格上もっと安く、作る時間も短いから、原価は手作りの用品より低い。市場経済の規則によると、ほとんどの人は価格が低い物の方を選ぶ。例えば、インターネット上和紙(460 X 350 mm)は一枚550円がかかる[2]のに対し、MUJIの記事本(A5 サイズ)はたったの400円がかかる[3]。そんな比較からすると、伝統工芸品は経済的ではない。
また、担い手の不足も問題である。たくさんの工芸作家は一生工芸品を作り、今ほとんどお年寄りになった。従事者の高齢化と同時に、伝統工芸に興味を持つ顧客も高齢化している。一方で、若いジェネレーションは伝統工芸品を実見する経験が少ない。左のグラフは若者(平均年齢19.2歳)が伝統工芸品を見たことがあるかどうか展示している[4]。実見した人と比べ、ない人の方が多いということが分かる。
もう一つの問題点は伝統的工芸品を作ることがお金を生み出せないことである。製造過程は機械よりもちろん遅い上、工芸品の専門家になるために、何十年の時間がかかる。長い訓練に時間を費やすにも関わらず、会社で働くほどお金を多くもらえられない場合が多い。職人文化を職にする魅力は現実的に考えると、子供っぽい理想になるかもしれない。
この現状を見ると、伝統文化に興味を持っている私は心配するようになった。日本の伝統文化を守るために、どんな解決方法があるか考え、主に二つを思い出した。まず、若者に伝統工芸品に対する教育を活動により受けさせる。例えば、修学旅行として、和紙や染色や陶芸といった手工業の仕事場に行けば、学生は自分で伝統工芸品を作る過程を体験でけるし、この仕事の面白さと文化の貴重さも理解できる。
二番目に、政府の支援が必要であると思う。科学技術発展の目的はコスト削減のことだから、伝統的工芸品は科学技術で作られるものほど必ずお金を生み出すことはできない。財政の問題を考えると、政府の支援は必要である。例えば、伝統的工芸品の販売と原材料を買うことを免税に、工芸品の芸術家に一般の職につく国民よりもっといい社会福利をあげることはこの職業をもっと現実的にできる。
人々はいつも「古いものを手放さないと、新しいものは入ってこない」という話を信じている。 では、国の文化もそんな傾向があるだろうか。伝統文化の衰退は科学技術の発展の避けられない結果であるから、仕方がないことなのか。私はこの二つの疑問に反対の意見を持っている。国の文化に関心を持つ人は一緒に努力し、以上の方面からすると、新しいものが速く発展するのと同時に、古いものもちゃんと守っていけると信じている。




[1] http://www.pref.osaka.lg.jp/attach/1949/00103312/Ronsyu29Kitade.pdf
[2] https://item.rakuten.co.jp/central-gazai/10008410?scid=af_pc_etc&sc2id=af_109_1_10000237
[3] https://www.muji.tw/item_detail.aspx?CatID=9&PdtID=58&CodeID=4549738883852&NumID=0
[4] http://www1.tcue.ac.jp/home1/c-gakkai/kikanshi/ronbun8-2/ichikawa.pdf

Comments

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  2. こんにちは、TAの中西です。
    プロジェクト読ませていただきました。

    日本の伝統工芸品に着目した内容は大変興味深く、私自身「古いものを守りつつ新しいものを受け入れる」ということについて考えさせられました。
    とても内容がまとまっており、大変読みやすかったので、全体の感想を述べさせて頂きたいと思います。

    経済や科学技術の発展と共に、日本人の生活様式も変わったことで、伝統工芸品が身近なものでなくなり、接する機会も大変少なくなったと思います。実際、私も着物などは母からもううことはありますが、着ること自体困難で面倒ですし保存方法なども難しく、着物を着たい、と思うことがあまりありません。

    伝統工芸品産業の縮小の理由を簡潔に3つにまとめ、また解決方法もわかりやすく提示されておられたので大変わかりやすかったです。特に、若い世代にもっと興味を持ってもらう方法として、修学旅行などで伝統工芸に触れる機会を作るというのは素敵なアイディアだと思います。遠くの場所の伝統工芸品を知るだけでなく、自分たちの住む地域でどのような伝統工芸産業があるのか調べたり、実際職人さんにインタビューをする活動を学校のカリュキラムに取り入れたり、(手作りの)和紙などを書道のクラスで使用したりするなどローカルレベルで人々の生活に根付かせる、ということを考えていくことも必要かな、と個人的に感じました。それには、二つ目に提案されていたように、やはり政府や自治体からの積極的な支援が重要になりますね。

    それでは引き続き頑張ってください!

    TA 中西

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  3. はじめまして。ペンシルバニア州にあるハバフォード大学で教えている鈴木です。私も伝統工芸品に興味があります。利益の効率性など考えると、時間も手間もかかる伝統を保存していくことは難しいことですよね。ただ、最近は時代の流行に合わせた伝統工芸品を作ることで最注目されている伝統工芸品もあります。タオルだと「今治タオル」、陶芸だと「波佐見(さはみ)焼き」などです。知っていますか?

    http://imabaritoweljapan.com (今治タオル)

    http://hasami-porcelain.com (波佐見焼き)

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